林産婦人科-はやし通信

はやし通信

妊婦健診について

2019年05月22日

安全なお産のために定期的な妊婦健診を受けましょう

 

 

妊娠が確定すると、いよいよマタニティライフのスタートです。

 

妊娠中は約40週という短い間に、子宮の中で一つの命が育つのですから、お母さんの体には多くの変化が起こります。

 

自覚症状がなくても、妊娠特有の合併症や早産の兆候など、さまざまな問題が起こる可能性があります。

 

妊婦健診を受けることによって、お母さんの健康状態、赤ちゃんの発育状態がわかり、安心して妊娠期間を過ごすことができます。

 

もしもお母さんや赤ちゃんに異常が見つかった場合も、早期に適切な対応を取ることができます。

 

 

 

妊婦健診は受けないといけないの?

 

 

妊婦健診は、妊婦さんや赤ちゃんの健康状態を定期的に確認するために行うものです。

 

そして、医師や助産師などに、妊娠・出産・育児に関する相談をして、妊娠期間中を安心して過ごしていただくことがとても大切です。

 

病気の有無を調べることだけが妊婦健診ではないのです。

 

妊娠期間中を心身ともに健康に過ごし、無事に出産を迎えるためには、日常生活や環境、栄養など、いろいろなことに気を配る必要があります。

 

仕事や家事育児で忙しい方も、妊婦健診は必ず受けてください。

 

 

 

妊娠週数の数え方は?

 

 

妊婦健診の頻度や時期を「妊娠◯週目」という形で表します。

妊娠週数はどのように数えているのか知っておきましょう。

 

最後の月経開始日が妊娠0日です。

 

最後に来た生理開始日を妊娠0週0日、次の日を妊娠0週1日と数えます。

妊娠7日目は妊娠1週0日となり、妊娠14日目は妊娠2週0日となります。

 

 

 

予定日はどうやって決めるの?

 

 

妊娠0週0日から数えて280日後(40週0日)が出産予定日となります。

 

ただし、この出産予定日の算出方法は、月経周期が28日型を基準としています。

 

月経周期が35日型の人の場合は、受精日がずれるため、出産予定日も変わってきてしまいます。

 

 

 

妊婦健診は何週ごとに通うの?

 

妊娠23週(6ヶ月)まで・・・4週間に1回

 

妊娠24週~35週(7~9ヶ月)まで・・・2週間に1回

 

妊娠36週(10ヶ月)以降・・・1週間に1回

 

予定日が過ぎたら・・・2・3日に1回

 

※厚生労働省が例示している、あくまでも平均的なものです。

 

 

 

妊婦健診当日の流れ

 

①受付

 

診察券と保険証(月初め)を受付に提出します。

 

母子手帳は診察室に入られたときに、看護師にお渡しください。

 

 

 

②採尿

 

トイレにて尿を採ります。コップに名前を記入してください。

 

初診では妊娠反応を、それ以降は尿糖で妊娠糖尿病、尿タンパクで妊娠高血圧症候群の兆候がないかを調べます。

 

※妊婦健診は、毎回必ず採尿があります。

 

 

 

③血圧測定

 

受付前に計測器があります。

 

妊娠高血圧症候群の早期発見のために測定します。

最高血圧140mmHg以上、最低血圧90mmHg以上が高血圧です。

 

高血圧とはこれまで無縁だったという人も、妊娠をきっかけに「妊娠高血圧症候群」と診断され、戸惑うこともあります。

 

誰にでもなりうる病気である自覚を持ち、自身の血圧を知っておくことが大切です。

 

 

 

④体重測定

 

受付前に計測器があります。

血圧測定後に出てくる用紙に、体重を記入し看護師に提出してください。

 

妊娠前の体重と比べ、急激な減少や増加がないかを調べます。

 

急激に体重が増加した場合は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を引き起こす可能性があるので、しっかりと管理する必要があります。

 

 

 

⑤診察

 

問診

診察室に呼ばれ最初に医師から、前の健診から特に変わったことがなかったか、体調は悪くないか、今心配なことがないかなどを聞かれます

超音波検査

妊娠初期は腟から、中期はおなかの上にプローブをあてて子宮内の様子を主に観察します。

説明

超音波検査が終わったあと説明があります。

気になることは遠慮なく質問してください。

血液検査

初期・中期・後期に血液検査があります。

採血がある場合は、診察後に看護師がお呼びします。

 

 

 

⑥会計

 

薬が処方された場合、処方箋をお渡しします。

病院近隣の薬局やご近所の調剤薬局にて、薬をお受け取り頂きます。

 

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