赤ちゃんの心拍が確定できたら妊娠が確定
妊娠5週ごろから6週前半になると、赤ちゃんの心臓が動いていること(心音)が確認できるようになります。
赤ちゃんの心拍が確認できた場合には、最終月経(一番最後に起こった月経)の開始日から分娩予定日を決定します。
月経の周期は、妊娠の判断や分娩予定日を決めるときの大切な情報となりますので、普段から手帳などに記録しておきましょう。
心拍確認とは?
心拍確認はエコー(超音波)を使って行います。
妊娠初期は、赤ちゃんがまだ小さいので、経腟法といって、指くらいの細い棒状の器具を腟内に挿入して調べます。
モニター画像に心臓が動いている様子が映し出されます。
経腟エコーは、子宮のすぐ近くまで見ることができるため、まだ小さい赤ちゃんを包む袋の胎嚢や胎芽をエコー画像で映し出すことができます。
エコーで調べても、心拍が確認できないケースもあります。
・妊娠週数に誤差があり、調べる時期が早すぎる
・心臓が完成する途中(体の器官が形成されている時期なので)であるため、はっきりと心拍が確認できない
・エコーの位置やおなかの赤ちゃんの位置などの関係で、たまたま確認できない
・おなかの赤ちゃんが順調に成長していない
などが挙げられます。
その場合は、1週間後くらいに再度調べます。
経腟エコーと経腹エコーの違いは?
経腟エコー
腟専用の細長い棒状の形をしたプローブと呼ばれるセンサーを、膣内に挿入して検査する方法です。
妊娠12週ごろまでは、この方法が使われます。
胎内の赤ちゃんに近い位置で子宮を観察できるため、精密な画像が確認できます。
赤ちゃんの様子だけでなく、ママの子宮や卵巣の健康状態も診察します。
おもに妊娠初期の妊婦健診で使われますが、妊娠中期以降でも、胎盤や子宮頸管の状態を確認するために用いられることがあります。
腹部エコー
妊娠中期から行われる超音波検査は、おなかの外からプローブをあてる方法。
超音波の通りをよくするためのゼリーをおなかに塗って、プローブを徐々に滑らせるようにあてます。
プローブから発信された超音波は、臓器や血管にあたると跳ね返ります。
跳ね返ってきた超音波をプロープが再び探知したものが、モニターに画像として映し出されます。
経腟エコーと異なり、内診台に上がったり下着を脱いだりする必要がなく、ベッドの上で横になって検査が行われます。
その為、旦那さんやご家族がご一緒に、エコー画面を見ることが出来ます。
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予定日が決まると母子手帳をもらいましょう
母子手帳は、出産予定日が決まればもらうことができます。
予定日が決定すると、医師より「母子健康手帳をもらってきてください」と案内されます。
申請には、病院からの診断書等は必要ありません。
予定日を申告することで発行してもらえます。
申請先は住民票のある市町村となります。
他府県の市町村によっては、運転免許証・保険証・印鑑など必要な場合がありますので、事前に電話確認して下さい。
母子手帳は長く使う大切な記録
母子手帳には、妊婦健診や乳児健診などの各種の健康診査や、訪問指導・保健指導などの母子保健サービスを受けた際の記録、予防接種の接種状況についての記録がされます。
赤ちゃんの時期だけでなく、小学校に入るまで使い続ける、成長の記録の手帳となります。
妊娠中は、健診のたびに血圧、体重、尿検査の結果などを記録します。
体重が増え続けていないかどうか、血圧が上がっていないかどうかについて、医師や助産師と一緒に確認しましょう。
外出先で具合が悪くなった場合には、かかりつけ以外の産婦人科を受診しないといけないこともあります。
遠方に出掛けるときは、母子手帳を持参しましょう。
赤ちゃんが産まれてからも、体重や身長などの成長の様子や予防接種などについて記録します。
これらの情報はお子さんが大きくなってからも必要になりますので、母子手帳は大切に保管しましょう。