王寺医院

 

 

子宮がん検診

子宮頚がんとは?


「子宮頸がん」は子宮の入り口部分(頸部)にできるがんです。

子宮にできるがんには子宮の奥に発生する「子宮体がん」と、子宮の入り口に発生する「子宮頸がん」の2種類があります。

これら2つの病気は原因も、発症年齢なども全く異なります。




子宮頸がんは女性特有のがんとしては乳がんに次いで高く、特に20~30代のがんでは第1位となっています。

日本では、毎年約10,000人もの女性が新たに子宮頸がんにかかり、約3,000人が子宮頸がんで亡くなっています。


子宮頸がんの原因

 

子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)は、性交渉が原因のひとつとされています。
珍しいウイルスではなく、どこにでもいます。

性交渉をする年齢になると、女性の約8割が一生に一度は感染するといわれるほど、ありふれたウイルスです。

感染したからといってすぐにがんが発症するわけではありません。
通常は人間の免疫力によって、ウイルスは体から自然に排除され消えていきます。

しかし一部に長い間感染が続くことがあり、ウイルスが子宮頸部に残り、長い間感染が続いた場合に、
その部分の細胞が少しずつがん細胞へと進行していくことがあります。





ヒトパピローマウイルス(HPV)の種類

 

150種類以上の型があるHPVの中で、15種類程度が高リスク型です。

HPVの代表は16型と18型で、日本の子宮頸がんの約65%を占めています。

20〜30代で発見されるHPVの8〜9割を占めているのがこの16、18型です。

HPV16型、18型は他の高リスク型に比べ、がん化が早いことが知られています。

 





早期発見


子宮頸がんは他のがんと違い、がんになる前の段階で見つけることが可能なため、
早期に見つかれば子宮頸がんが原因で命を落とすことはほとんどなく体への負担が軽い治療で済みます。

がんになる前や早い段階で発見されれば、子宮の摘出手術などをせずに子宮を残すこともできます。

しかし、最新のデータでは子宮頸がん検診の受診率が42.1%と、米国の約84.5%、イギリスの約78.1%
などに比べて驚くほど低いのです。

 





子宮頸がん検診を受けましょう

 

「いったいどんな検査なのか」「もし異常が見つかったらどうなるのか」「とにかく恥ずかしい」
などがその理由だろうと思います。

医療の現場から見ると、「もう少し早く見つかっていたら、治療してからの妊娠や出産が可能だったのに」
「もっと負担の軽い治療で済んだのに」と残念に思うことがあります。

検査は、やわらかいヘラや、ブラシなどで、子宮の入り口をそっとこすって細胞を採取します。
検査はすぐ終わり、痛みはほとんどありません。

細胞の標本は、顕微鏡検査に提出され判定が行われます。
結果は約1週間後にわかります。

貰える時期などに差はありますが、市町村よりクーポンも発行されています。
クーポン無しでも検査は受けられます。

子宮頸がん検診は、当院で受けることができます。

20歳以上の方、2年に1回は子宮がん検診を受けましょう!





月経異常

「生理がなかなかこない」
「生理がたびたび来るので困る」
「生理なのか不正出血なのか分からない」



月経が原因のトラブルに悩む女性は多くいらっしゃいます。
月経異常に関する不調を感じたら、お早めに受診してください。

一般的に正常の生理の周期は、25-38日といわれています。
(月経周期=生理が始まった日からから次の生理の前の日までの日数)




生理の周期には脳や卵巣からの女性ホルモンが重要な働きを担っていますが、
これらのホルモンのバランスは非常にデリケートで環境の変化等に大きく影響をうけます。

環境の変化、生活リズムの乱れ、ダイエット、過度の運動、ストレス(環境・メンタル)などが
月経不順の原因となっていることも多いです。






月経不順の治療


月経不順の患者さんで大切な検査は、基礎体温や血中のホルモン測定などです。

ホルモンのバランス状態を知るために、
超音波検査で出血の原因がないか検査し、がん検診や女性ホルモン値の測定(血液検査)などをします。

こうした検査で異常がみられる場合には、治療が必要になります。
月経周期の乱れは、ホルモン剤を投与することにより、生理周期を正常に戻していきます。






基礎体温表をつけましょう


生理不順で婦人科を受診する際には、“基礎体温表”の持参をお勧めします。

専門医が基礎体温の変化を見れば、
どの時期にどのホルモンが不足しているのかある程度推測することができるからです。

日頃、基礎体温を測っていると、排卵の有無や排卵日、月経予定日、月経不順、妊娠など、
自分の体内で起こっている変化やトラブルなどが読み取れるので、体調の把握に役立ちます。

健康管理のためにも、基礎体温をつけることを習慣にしましょう。






不正出血



不正出血とは「性器からの出血で生理時以外に出血すること」です。

月経痛や月経不順と同じくらい悩みを持っている女性が多くいます。

いつもの月経とは異なる出血があったとき、
不正出血が止まらないときは、何か異常があるサインだと疑ってみてください。

早期に発見し適切な処置を行うことで、大きな病気を未然に防ぐことができます。

出血の多い少ないに関わらず、必ず診察をうけましょう。

 





不正出血の原因


不正出血の原因は多様ですが、
大きく分けてポリープや炎症など、原因となる組織または状態が存在するもの(器質性出血)と、
ホルモンの異常によるもの(機能性出血)があります。


器質性出血


子宮にポリープがあったり、子宮筋腫、クラミジアによる炎症、子宮がんなどを発症すると
不正出血の原因となることがよくあります。


このように臓器・組織の形態的な異状による出血のことを器質性出血と言います。

器質性出血も周期的な月経以外に不正出血が頻繁に起こります。


この出血を止めるには、原因となっている疾患をきちんと治療しなくてはなりません。


機能性出血


性器に器質的病変がないのに出血することを機能性出血といいます。

このような出血は、卵巣機能が不安定でホルモンのバランスが崩れたことで起こる出血であり、
内性器に異常がみられないことから機能性子宮出血と言われています。

この場合は、ホルモンの異常による出血が原因ですので、まずホルモン剤を用いて出血を止めます。

そして排卵を再開させる根本的な治療を行う必要があります。




更年期障害

更年期は何歳くらいから?


女性ホルモンの分泌が始まるのが思春期ですが、反対に規則正しかった女性ホルモンの分泌が不規則になり始めるのが更年期です。

更年期とは、閉経をはさんだ前後、約5~6年の間です。

閉経の時期は、人によって違いますが、平均51才です。

したがって、年齢の個人差はありますが、45~55才頃までが更年期となります。




更年期障害とはどんな病気?


更年期には卵巣の機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少していきます。

その結果、ホルモンのバランスが崩れ、月経周期の乱れやエストロゲンの欠乏により心身にさまざまな不調があらわれます。

症状の種類や強さは個人差がありますが、更年期のさまざまな不調を「更年期症状」といい、
仕事や家事など日常生活に支障をきたしてしまうほどの重いものを「更年期障害」といいます。






更年期障害のおもな症状


のぼせ・ほてり・めまい・多汗・動悸・頭痛・冷え・肩こり・不眠・情緒不安定・無気力・イライラ・憂鬱など
人によりさまざまな症状があります。

更年期の症状は身体の変化だけではなく、気持ちにも影響を受けるのが特徴です。






更年期障害はしかたがない、我慢するものだというのは間違いです。

治療をすれば症状はかなり改善します。

子育ても終わってさあ、これからという時にやってきます。

ご自分のホルモンの状態をきちんと把握し、日々の生活を楽しく過ごすためにも、
まずは受診されることをお勧めします。



治療について

 

血液検査にて血中の女性ホルモン値を調べて、その値を参考にします。

健康的な生活を意識し、食事や運動を心がけ 日々の生活習慣を見直してみましょう。


・バランスの良い食事


バランスのよい食事により、血圧やコレステロール下げ、生活習慣病や骨粗しょう症の予防につながります。


・適度な運動


体を動かすことにより血行がよくなり、肩こり、頭痛、腰痛などが改善します。

また不眠やストレス解消にもなり、気分がリフレッシュされます。


・漢方療法


漢方療法は全身の状態を整え、体の変調に対する調整力を高める働きなどによって、
ホルモンや自律神経の乱れを整え、不快な症状を和らげるのに大変効果的です。

身体にやさしい治療法ですので、初めて治療される方におすすめしています。


・ホルモン補充療法(HRT)


更年期障害の主な原因がエストロゲンの減少にあるため、少量のエストロゲンを補う治療法です。

飲み薬、貼り薬、塗り薬などいくつかのタイプがあり、またその投与法もさまざまです。

よく話し合いながら、その人に合った最適な治療法を選択していきます。


 

不妊相談

当院では一般的な不妊相談、治療を行っています。
できれば基礎体温表を持参されるとよいでしょう。
普通の健康的なご夫婦の約1割が不妊で悩んでいると言われています。
不妊症は珍しい病気ではありません。
不妊症は、医学的には3年以上の夫婦生活を送りながら妊娠しない場合を言います。
1年以上妊娠しない場合は受診されることをおすすめします。







性感染症について

STDはいま,10〜20代の若者を中心に、急増しています。



STDとは、「Sexually Transmitted Diseases」の略で、訳すると「性感染症」です。

性感染症(性病)は、性交渉または性交渉に類似する行為によって人から人へ感染する病気です。

一人一人が正しい知識と強い意志を持って行動することで、感染を防ぐことができます。

また早期発見と早期治療によって、重症化を防止することが大切です。

不安に思ったら、ためらわずに受診してください。





STDはどのように感染するのでしょうか


多くのSTDは、

(1)性交渉による感染
(2)血液による感染
(3)母子感染


この3つが感染のルートですが、性交渉による感染が大部分を占めています。

STDの多くは、症状がほとんど現れないため、知らず知らずのうちに感染している場合もあります。

ほとんどのSTDは早期に発見すれば、治療によって完治することができます。

でも治療せず放っておくと、不妊症など重い症状を引き起こす可能性があります。
これは男女ともにいえることです。






STDに感染すると赤ちゃんにも影響が…


妊娠中の女性がSTDに感染すると、流産や早産の危険が高まります。

何らかの微生物が、お母さんから赤ちゃんに感染することを「母子感染」といいます。

妊娠前から元々その微生物をもっているお母さん(キャリアといいます)もいれば、妊娠中に感染するお母さんもいます。

妊娠中は免疫力が低下して感染症にかかりやすくなっているので、感染予防を心がけましょう。

妊娠を希望している人はSTDの検査を受け、未来の赤ちゃんのためにも、予防、検診、早めの治療をしましょう。






クラミジア


クラミジアは現在の日本において、感染者数が一番多いSTD(性感染症)で、特に10代から30代にかけて感染者が増加しています。

性交渉または類似の行為により、性器や咽頭の粘膜に感染します。

感染後、約1〜3週間程度の潜伏期間を経た後、症状が出現します。

子宮頸管炎を引き起こし、下腹部に痛みを感じる、排尿時や性交渉時に痛みを感じる、おりものが増加する、不正出血が起こる、といった症状が現れます。

ただ女性の8割、男性の5割で何の症状も起こさないと言われています。
症状があっても軽微である場合が多いため、早期の発見が難しい病気です。

そのため感染に気づかないケースが多く、知らないうちにパートナーに移してしまう危険性が高いのが特徴です。

パートナーがクラミジア感染症と診断されたときは必ず婦人科を受診しましょう。
早めに薬を内服すれば、ほとんどの人がすぐに治ります。






妊娠中のクラミジア感染の問題点は、早産の原因となる可能性があることと、分娩時に赤ちゃんが産道を通ることで赤ちゃんに感染する可能性があることです。

赤ちゃんが感染してしまうと、新生児肺炎や結膜炎を引き起こすことがあります。


潜伏期間

1~3週間


診断

子宮頸管の分泌物や腟壁の粘膜部分の腟分泌物を、検体として採取して検査します。


治療

治療ではマクロライド系、キノロン系、テトラサイクリン系の抗生物質を使って、1~2週間の治療を行います。







梅毒


梅毒とは、「トレポネーマ・パリダム」という細菌に感染することで、全身に症状が現れる感染症です。

性交渉または類似の行為により感染します。

同じ感染経路を持つやクラミジアやHIVに同時感染することもあります。

自覚症状がすくなく、潜伏期間が長いため、知らないうちに多くの人に感染させてしまう可能性があります。

感染後、約2〜3週間程度の潜伏期間を経た後、症状が出現します。

日本では2011年以降、梅毒の患者数が増加傾向にあり、厚生労働省によると2017年には5,820件の報告数がありました。






若い女性が特に急増している


梅毒の患者数は男性が多いのですが、最近では女性患者も増えており、特に20代の女性が急増しています。

妊娠4月以前に感染すると流産になる可能性が高いため、注意が必要です。

梅毒が疑われた場合、早期治療により母子共に問題が起こる可能性は少なくなります。






発症後の症状

 

【第1期:感染~3ヶ月】


2~3週間の潜伏期間後、外陰部に大豆~そら豆大の硬いしこりができます。
そけい部のリンパ腺も腫れますが、この時期に痛みはありません。

※これらの症状は一度、自然に消えますが治ったのではありません。






【第2期:感染後3ヶ月~2・3年くらい】


この時期は、全身に菌が広がる時期で、感染力が最も強い時期です。
梅毒疹というバラ色の発疹が全身にできます。

完治しないでいるとこの状態が2~3年続きます。
又、頭痛・発熱・間接痛・倦怠感などの症状が出ることもあります。


【第3期:感染後2・3年~10年くらい】


骨・筋肉・内臓などに硬いしこりができます。


【第4期:感染後10年以上経過】


心臓・血管・神経までおかされる状態で、死に至ることもあります。
進行性の麻痺・梅毒性の動脈炎・脊髄の痛み・認知症・失禁等の症状が出てきます。






梅毒に感染したら早期治療を行う必要があります。

既に症状がある場合は、受診して治療を行って下さい。

また梅毒は早期発見も大切になってきますので、梅毒に感染している不安がある人は検査を行いましょう。


潜伏期間

2~3週間

診断

梅毒の診断には血液検査をおこないます。

治療

梅毒の病原体である梅毒トレポネーマは抗生物質に弱いため、主にペニシリン系の薬剤による薬物療法を行います。

梅毒は病期によって治療期間が異なり、個人差もあるので、医師の指示を守って治療してください。



尖圭コンジローマ


この病気は最近増加している性感染症の一つで、性交渉によって感染します。

尖圭コンジローマは、子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウィルス)の一種による感染症です。

HPVには150種類以上の型があり、悪性化する(がんとなる)可能性がある「ハイリスク型」と「ローリスク型」に分けられます。

ハイリスク型は子宮頚がんの原因となり、ローリスク型のHPV(6型と11型)が尖圭コンジローマを引き起こします。






発症後の症状


外陰部や肛門にかけて小さなイボがたくさんできてくる病気です。

米粒・小豆粒くらいの大きさで、にわとりの鶏冠のようになっており、増えていくとカリフラワー状になります。

症状が進行していくと、かゆみ・熱・排尿痛・性交渉痛・歩行時の痛みが出てきます。

感染してから数週間から数ヶ月を経て現れてきます。

イボ以外の自覚症状がなく、潜伏期間が長いために性感染症と気づかれないまま過ごすことが多くあります。


潜伏期間

数週間から数ヶ月

診断

尖圭コンジローマは基本的に視診によって診断されます。

治療

主に薬の塗布によって治療します。



性器ヘルペス


この病気は性感染症の一つで、性交渉によって感染します。

性器ヘルペスとは、主に単純ヘルペスウイルス2型が原因で、性器やお尻の周辺に水ぶくれができる病気です。

単純ヘルペスウイルスには1型と2型の2種類あり、主に下半身に症状が出るもの(2型)と、口唇や顔面など上半身に症状が出るもの(1型)があります。

単純ヘルペスウイルスに感染しても80~90%の人はすぐには症状が現れません。

感染してから数年後に症状が出る場合(再発)もあれば、感染後数日で症状が出る人もいます。

このウイルスの特徴は、最初の感染(初感染)後に免疫ができても、体力の低下や外傷などの機会があれば再発を繰り返すということです。






発症後の症状


感染後、約2〜10日間程度の潜伏期間を経た後、症状が出現します。

性器に小さな水泡が多数でき、痛みとかゆみが続きます。

一般的に、初感染時の性器ヘルペスの症状は強く、再発時は弱くなることが多いといわれています。


潜伏期間

2~10日間

診断

血液検査によりヘルペスウイルスに対する抗体を検査します。

治療

抗ウイルス薬(飲み薬・塗り薬)を使って治療を行います。



トリコモナス膣炎


トリコモナス膣炎とは、トリコモナスという原虫が膣内に寄生して膣に炎症が起きる病気です。

また感染経路が多く、主な感染は性交渉ですが下着やタオル、便器や浴槽といった場所に触れる機会があれば感染することが知られています。

性交渉経験のない女性や幼児にも感染する可能性があると考えられます。

自分だけ治療をして完治したとしても、トリコモナスに感染したままのパートナーと性交渉を行うと再び感染してしまいます。






発症後の症状


感染後、約10日間程度の潜伏期間を経た後、症状が出現します。

泡状の悪臭の強い黄色いおりものの増加と、外陰・膣の刺激感、強いかゆみを起こします。

トリコモナス膣炎は感染していても症状が出ないという感染者のかたが約20~50%います。

その為、気づかずに放置するといったケースが多いです。


潜伏期間

10日間前後

診断

一般的に腟分泌物を採取して培養検査をします。

治療

膣錠や内服薬によって治療します。



淋病


淋病は、性交渉または類似の行為により、性器や咽頭の粘膜に感染します。

淋菌への感染により起こる感染症です。

感染力が強く、一度の性行為で感染する確率はおよそ30%とされています。

淋菌に感染することで生殖器を中心に炎症が生じます。

女性の場合は数週間から数カ月間、自覚症状がないことが多いです。

また淋菌感染症にかかっている人のうち20%~30%が性器クラミジアも併発しています。






発症後の症状


感染後、2~7日程度の潜伏期間を経た後、症状が出現します。

女性はおりものが多くなるものの、通常は痛みを感じることがありません。

感染に気がつきにくいため、注意が必要です。


潜伏期間

2~7日程度

診断

一般的に腟分泌物を採取して培養検査をします。

治療

抗生剤の投与または点滴をおこないます。




ピル・避妊相談

低用量ピル

低用量ピルイメージ

低用量ピルは女性自身で妊娠と月経をコントロールできる、安全で確実な方法です。

「排卵を抑制する」「受精卵を着床しにくくする」「精子を子宮に入りにくくする」という主に3つの働きにより、正しく服用すればほぼ100%避妊できます。

毎日一回服用することにより排卵を抑制し、子宮内膜の増殖も抑えます。
低用量ピルには、コンドームよりも高い避妊効果があります。

最も確実で安全性の高い低用量ピルにより、「望まない妊娠」からあなた自身を守ることができます。

ピルを服用すると生理周期がキチンと28日周期になり、生理がいつ来るかもわかるため、毎月のスケジュールが格段に立てやすくなります。


・生理痛の緩和の効果も得られます。

・生理の量が減少します(貧血の治療にも効果があります)

・生理前のイライラが軽減します(月経前症候群「PMS」の治療効果が期待できます)

・生理痛が軽くなります。


低用量ピル 1ヶ月分 1,600円(税込)


当院ではトリキュラーを処方しています。

初診時は血液検査が必要となります。

緊急避妊薬(アフターピル)

緊急避妊ピルイメージ

緊急避妊薬は、性交後に避妊目的で服用するホルモン剤のことです。
一般にアフターピル(モーニングアフターピル)とも呼ばれています。

性交後72時間以内に薬を服用することが必要です。

「コンドームが破損した」「避妊をしなかった」など様々な理由により使用を考える方ご相談ください。

当院ではノルレボ錠を取り扱っています。


ノルレボ錠


厚生労働省より承認されている緊急避妊用のピルは、現時点で『ノルレボ』だけです。

妊娠率は1.34%、妊娠阻止率は84%(海外報告)と言われています。
性交後72時間以内に1錠を1回服用します。

ノルレボ錠は、従来の緊急避妊薬に比べ避妊効果に優れたアフターピルです。
1錠1回の服用で済むため、吐き気をはじめとした副作用が非常に少ないことが特徴です。

診察・薬代 16,200円(税込)



当院では、避妊効果・副作用の面でノルレボ(正規品)をおすすめします。

 

月経日の移動

月経日の移動イメージ

月経日はコントロールできます。

旅行やスポーツ、大切なイベントの日程が生理と重なるので、生理の周期をずらしたい。

この様な場合、ホルモン剤を服用して生理日の調節(月経移動)が可能です。

診察・薬代 3,240円(税込)

 

避妊リング

妊娠を望まない方のための子宮内避妊用具として、避妊リング「IUD」「ミレーナ」を導入しております。

子宮内に器具(リング)をいれ、受精卵の着床を阻害することで避妊します。
小さい器具ですので、挿入時の身体への負担は少なく、違和感もありません。

ピルのような、毎日の手間が省略できます。
また診察に来られた日にすぐに挿入することができます。


避妊リングの長所としては

・一度挿入すると長期間にわたり避妊努力する必要がない。

・排卵やホルモンに対する影響がない。

・長期間使用できて、安価である。




IUD

IUD(子宮内避妊用具)とは避妊の目的で子宮内に装着する小さな器具のことです。

挿入後は受精卵の着床を防ぎ、妊娠を防ぎます。


2年での交換

IUD挿入 30,000円(税抜)


IUS(ミレーナ)

リング型の子宮内避妊用具のうちの1つで、「ミレーナ」と製品名で呼ばれることもあります。

黄体ホルモン付の避妊リングです。

もともとは避妊効果を、より高めた避妊リングとして開発されたものですが、避妊効果を高める目的にレボノルゲストレルという黄体ホルモンが添加されています。

このレボノルゲストレルがおよそ5年間の装着期間内に少しずつ溶け出して、ミレーナが挿入された子宮の内側、子宮内膜が厚くなることを抑制します。

子宮内膜の増殖を抑えることで、月経量の減少、月経痛を緩和する効果が期待できます。
もちろん避妊効果もあります。


ミレーナは症状によって保険適応になります。



「月経困難症」「月経過多」などの診断の場合に保険適用となります。

まずは診察にて医師に相談してください。
避妊目的の場合は、自費負担になります。


5年での交換

ミレーナ挿入 保険適用 15,000円前後
ミレーナ挿入 自費負担 45,000円(税抜)




人工妊娠中絶と中期妊娠中絶

五位堂医院と登美ヶ丘医院でおこなっています。




いろいろな事情によって妊娠を継続し、分娩できない状況があります。

そのような場合、母体保護法によって、人工妊娠中絶を選択することができます。

母体への負担、そして心の負担を少しでも早く軽減するためにも、中絶をお考えの方はなるべく早くご相談ください。


・初期の場合は、日帰り手術
(状態により入院が必要な場合があります)

・中期の場合は、入院が必要になります。


※初診日に手術は行いません(問診・診察・血液検査を行ない、手術日を決めます)

※手術を受けるご本人が未成年者の場合は、保護者の同意が必要となります。

※手術には、ご本人とパートナーの署名捺印がされた同意書が必要です。

※同意書は当院にてお渡しいたします。

※手術当日に、同意書・手術費用が必要となります。どちらかが欠けますと手術は行えません。

※母体保護法により、22週以降の人工妊娠中絶手術は法律で禁止されています。

迷っている方は、まずお話だけでも構いませんので、お早めにご相談に来てください。


初期の人工妊娠中絶手術

9週6日までは日帰りでの手術となります。
(状態により入院が必要な場合があります)


中期の人工妊娠中絶手術

10週0日~10週6日
初産の方は必ず入院。
経産の方は入院する場合有り。

11週0日~
必ず入院となります。
入院日数は、週数・状態により変わります。


人工妊娠中絶手術の費用

~8週6日 110,000円(税抜)
9週0日~ 患者様の状態により変わります


中絶手術が可能な時期はいつまで?

母体保護法により、22週以降の人工妊娠中絶手術は法律で禁止されています。

人工妊娠中絶が可能なのは、妊娠21週6日目までです。

妊娠22週以降は、いかなる理由があっても中絶を行うことはできなくなります。


母体保護法について


母体保護法とは、母体の生命・健康を保護することを目的とする法律です。

事情により不妊手術および人工妊娠中絶手術を行う際の事項が定められています。

不妊手術や中絶手術の際はこの法律に則って行われます。

この保護法に基づき、都道府県医師会に指定された医師は『母体保護法指定医師』とよばれ、この指定医師にのみ中絶手術は許可されています。



人工妊娠中絶と中期妊娠中絶イメージ

白鳳会 林産婦人科 王寺医院

636-0011 奈良県北葛城郡王寺町葛下1-9-1
TEL: 0745-73-3301